楽天カードを作ったけれど、
「思ったよりポイントが貯まらない…」「無料のままでいいの?プレミアムカードにした方が得なの?」
そんなふうに迷っている方も多いと思います。
楽天カードは,うまく使えば日常の支払いからせどりの仕入れまで、かなりポイントが貯まるカードです。
ただし、有料カードにしても使い方次第では年会費分の元が取れないこともあります。
この記事では、
- 楽天カードの種類とSPU(ポイント倍率)の違い
- 無料と有料カードをどう見極めるか(仕入れ額ベースの目安)
- 楽天カードでポイントをザクザク貯める5つのコツ
- 逆に「やってはいけない」NGな使い方
を、せどり目線も交えながら解説します。
楽天カードの種類とSPUの基本
まずは、楽天カードの大きな分かれ目である
- 年会費無料の通常カード
- 年会費有料の上位カード(ゴールド・プレミアムなど)
の違いから押さえておきます。
楽天カードは「どのカードを使うか」で、楽天市場のSPU倍率(ポイントアップ)が変わります。
無料と有料の基本比較イメージ
| 種類 | 年会費(税込) | 楽天市場SPU倍率の イメージ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 楽天カード(通常) | 無料 | +3倍前後 | 楽天を時々使う人 |
| 楽天ゴールドカード | 2,200円程度 | +4倍前後 (通常より+1倍目安) | 楽天をよく使う人 |
| 楽天プレミアムカード | 11,000円程度 | +5倍前後 (通常より+2倍目安) | 楽天市場での仕入れが多いせどらー向き |
※SPU倍率は、他の楽天サービス(楽天モバイル・楽天銀行など)との組み合わせで変動します。
ここでは「ざっくりした目安」として見てもらえれば大丈夫です。
カードのグレードが上がるほど SPU 倍率が上がり、楽天市場でのポイントが増えます。
ただし、上位カードでもポイント差は +1〜2倍程度 にとどまることが多いです。
sedorico年会費と還元差を比べて「本当に得か」を判断することが大切です。
年会費無料と有料カードの見極め方
「プレミアムカードって、結局いくら使えば元が取れるの?」
ここが一番気になるところですよね。
判断の軸はシンプルに、
- 年会費(固定費)
- 無料カードと比べて増えるポイント(還元率の差)
の比較です。
年会費は「投資」、ポイントは「リターン」で考える
有料カードにするかどうかは、
- 年会費という固定費
- 無料カードと比べて増えるポイント(還元率の差)
のバランスで考えるとシンプルです。
考え方のイメージはこんな感じです。
年会費 ÷(有料カードの還元率 − 無料カードの還元率)
= 年間どれくらい使えば元が取れるかの目安
たとえば、楽天プレミアムカードの場合
- 年会費:11,000円
- 無料カードよりポイントが+2%(=+2倍分相当)増えると仮定
この場合、
- 11,000円 ÷ 0.02 = 年間55万円
つまり、楽天で年間55万円以上使うならプレミアムカードの方が有利になる計算です。
もちろん、実際の倍率や条件はキャンペーン・SPUの組み合わせで変わるので、
ここでは「ざっくりした目安」として見てください。
せどり視点の損益分岐イメージ
せどりブログやポイントせどりの解説でも、よく出てくる目安は次のような感じです。
- 楽天プレミアムカードは
年間36〜55万円くらいから「有料カードの方がトータルで得になる」という試算が多い - 「月50万円の仕入れなら、1か月のポイント増分だけで年会費のほとんどを回収できる」というケースも紹介されている
数字は条件によって前後しますが、ざっくり言うとこんなイメージです。
楽天市場仕入れが
- 月3〜5万円くらいまで → 無料の通常カードで十分
- 月5万円超〜10万円以上コンスタントに仕入れる → プレミアムカードを検討する価値あり
せどりをメインでやっていて、
- お買い物マラソン・スーパーSALEのたびにまとめて仕入れ
- ふだんの生活費やふるさと納税も楽天に寄せている
というスタイルなら、有料カードの方がトータルで得になるケースがぐっと増えてきます。
どういう人が有料カード向き?
特に楽天プレミアムカードが向いているのは、次のような人です。
- 楽天市場での「仕入れ+自分の生活費」で、年間50〜60万円以上は確実にカード決済する人
- 楽天ポイントせどりをメイン戦略にしていて、SPUやキャンペーンを取りに行くスタイルの人
- 旅行が好きで、空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」など、旅行系の特典も活かせる人
逆に、次のような人は、無理に有料カードにする必要はありません。
- 楽天市場はセール時だけちょこちょこ使う程度で、年間利用が30万円以下
- メインの仕入れはヤフーショッピング・店舗で、楽天はサブ利用
- 空港ラウンジなどの旅行特典はほとんど使わない
「月いくら?」より「年間でいくら使うか」で考える
有料にするかどうかを決めるときのポイントは、
月ごとのバラつきではなく、「年間トータルでいくら楽天に使うか」
で考えることです。
- せどり用:楽天仕入れの年間見込み(お買い物マラソン・スーパーSALEの山も含めた合計)
- プライベート:日用品・ふるさと納税・旅行など、楽天に寄せられる支出も足して計算
例えば、
- 楽天で年間60万円使う
- プレミアムカードでポイントが通常より+2%なら
→ 追加ポイントは 約12,000ポイント。
年会費11,000円を超えるので、ポイントだけで見れば「有料カードの方が有利」という判断ができます。
逆に、
- 楽天で年間30万円程度だと
→ 追加ポイントは 約6,000ポイント程度になり、年会費分を取り返しにくくなります。
ここを一度ざっくり計算してみて、
「今の自分の使い方で元が取れるか?」
「有料にしても、ムダな買い物を増やさずに済みそうか?」
をチェックするのがおすすめです。
楽天カードが“お得になる人・ならない人”の違い
ここからは、無料・有料に関わらず「そもそも楽天カードと相性が良い人」を整理しておきます。
お得になる人の特徴
- 楽天市場で毎月、もしくはセールのたびに買い物をする
- スマホ料金や光熱費・サブスクなどをカード払いにしている(またはしたい)
- ふるさと納税を楽天で、まとめてやる予定がある
- 楽天ペイ・楽天モバイル・楽天銀行など、楽天経済圏をある程度使っている
こういう人は、無料カードでも十分ポイントが貯まりますし、利用額次第では有料カードも検討する価値があります。
あまり向いていない人
- 通販自体をほとんど使わず、リアル店舗の現金派
- ポイント管理が苦手で、あちこちのポイントを分散させてしまいがち
- すでに別の経済圏(例:PayPay、dポイントなど)にしっかり乗っていて、楽天はあまり使う予定がない
このタイプの人は、楽天カードを作っても「宝の持ち腐れ」になりやすいので、無理して作る必要はありません。
楽天カードでポイントをザクザク貯める5つのコツ
ここからは、実際の使い方の話です。
楽天カードを持っているなら、最低限この5つを意識するだけでも、貯まるポイントはかなり変わります。
① 楽天市場の買い物は「0と5のつく日」にまとめる
楽天市場では、「毎月0と5のつく日」にポイントアップキャンペーンが定期開催されています。
- 0日・5日・10日・15日・20日・25日・30日 など
日用品や消耗品は、この日にまとめて買うだけでもポイント効率がグッと上がります。
「今すぐ必要ではないけれど、そのうち買うもの」は
0と5のつく日にカートから一気に購入する、という習慣をつけるのがおすすめです。
② 楽天モバイル・楽天ペイなどでSPU倍率を底上げ
SPU(スーパーポイントアッププログラム)は、対象サービスを使うことで楽天市場のポイント倍率が上がる仕組みです。
- 楽天モバイル
- 楽天銀行+楽天カード引き落とし
- 楽天証券の積立投資
- 楽天ペイでの支払い など
全部を完璧にそろえる必要はありませんが、
「自分の生活に合うサービスだけでも導入する」と、それだけでSPUが1〜2倍上がることもあります。
③ 公共料金・サブスクを楽天カード払いにする
- 電気・ガス・水道
- スマホ料金・ネット回線
- 動画配信サービス・音楽サービス・クラウドストレージ など
毎月必ず発生する支払いを楽天カードにまとめると、何もしなくてもポイントが貯まり続けます。
特にせどりをしている人は、
仕入れ以外の固定費も、できるだけ楽天カードに寄せておくと、ポイントの貯まり方がかなり変わります。
④ マラソン・スーパーSALEなどの「イベント」を活用
- お買い物マラソン
- 楽天スーパーSALE
- 各ショップのポイントアップ
こういったイベントは、せどり勢にとっては「仕入れの勝負どころ」です。
通常時に少しずつ買うよりも、イベント期間にまとめて購入した方が、ポイント効率が上がります。



「日常使いの買い物」も、「仕入れ」も、
できるだけイベント期間に寄せていくイメージを持ちましょう。
⑤ ポイントの使い道を「生活固定費」に寄せる
せっかく貯まったポイントも、
- なんとなくその場の衝動買いに使う
- 「値引きだしラッキー」と無駄な買い物を増やしてしまう
という使い方をすると、結局はお金が減ってしまいます。
おすすめなのは、
- 楽天モバイル料金の支払い
- 日用品・消耗品
- ふるさと納税
など、「どうせ払う必要がある支出」にポイントを使っていくこと。
「ポイントで生活費の一部をまかなっている」と考えると、
実質的な節約&資金効率アップにつながります。
楽天カードで“やってはいけない”3つのこと
お得に見える楽天カードですが、使い方を間違えると逆に損をすることもあります。
① リボ払い・分割払いを安易に使う
楽天カードに限らず、リボ払いや長期の分割払いは、手数料が高くつきがちです。
- 「ポイントがつくから」とリボ払いにする
- 「今は手元にお金がないから」と分割にし続ける
こういった使い方は、ポイント以上に手数料で損をするパターンなので要注意です。
② ポイント目当てで不要なものを買う
有料カードや高倍率のキャンペーンは、たしかに魅力的です。
ただし、
- 「ポイント倍率が高いから」と、予定外のものを買ってしまう
- 「年会費の元を取るために」と、無理な仕入れを増やす
この状態になると、本末転倒です。
あくまで、
今すでに使っている金額で元が取れるか?
を基準に、カードのグレードやキャンペーン参加を考えるのがおすすめです。
③ カードを増やしすぎて管理がぐちゃぐちゃになる
楽天カード以外にも、
- ガソリン用
- 高速道路用
- ショッピングモール用
など、カードを増やしすぎると支出管理が難しくなります。
せどりをしている人ほど、
- 仕入れ用
- 生活費用
くらいに用途を分けつつ、メインカードはできるだけ絞った方が、家計管理もしやすくなります。
まとめ:まずは「今の年間利用額」をざっくり計算してみよう
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 楽天カードは「年会費無料の通常カード」と「年会費有料の上位カード」で、楽天市場SPU倍率や特典が変わる
- 有料カードにするかどうかは、
年会費 ÷ 還元率の差 で「年間どれくらい使えば元が取れるか」をざっくり計算すると判断しやすい - ざっくりの目安は
- 月3〜5万円くらいまで → 無料カードで十分
- 月5万円〜10万円以上コンスタントに使う → プレミアムカードも検討価値あり
- ポイントをザクザク貯めるコツは
0と5のつく日・イベント・SPU・固定費のカード払いなど「仕組み化」すること - リボ払い・無駄な買い物・カード増やしすぎはNG。
「今の使い方で本当に得か?」を定期的に見直すのが大事
まずは一度、
- 自分の楽天市場での年間利用額
- せどりの仕入れ+生活費を合わせた楽天への支出見込み
を紙やメモに書き出してみてください。
その上で、
「今の自分には、無料カードで十分か」
「そろそろ有料カードを検討しても良さそうか」
を判断すると、大きく外すことなく、自分に合った形で楽天カードを活用できるはずです。

